十川駄文「忘れがたき」その4 ”深夜ラジオ”


僕も忘れかけていた文章コーナーというか ブログだろっていう記事、
「忘れがたき」コーナー。



「シンダイトッキュウ」を耳で聞き、「忘れがたき」は目でまどろむ、
そんな駄文を綴りますです。

忘れがたき.png

シンダイトッキュウでは喋らないような、”思い出”を語るような記事を二回続けてきて、
前回のシンダイトッキュウで流れで小学校をサボってゲームセンターに行っていた時の話をしました。
よろしければ、聞きながら読んでいただいても良いんですよ。


ああ、あんなこともあったな、こんな事もあったな、と思ううち、
ああ、そういえばこんなコーナーもあったな、と思い出した次第です。


「ヒデラジ」についても語りましたが、
ラジオの花形と言っても過言ではない、「深夜ラジオ」の話ってあんまりシンダイトッキュウで話さないな、と思って
ツラツラ書いてみようと思ってます。


僕の親父は配達業のような仕事(説明が面倒なので割愛)で、一日中トラックを運転しながらラジオを聞いていました。
たまのだんらんの食卓で話す内容に、今日、昼のラジオでな、という話の切り出し方はあるあるでした。
「まいど馬鹿馬鹿しいお話を・・・」的なヤツです。

RKB毎日放送というのが地元福岡にありまして、かなり素晴らしい放送局ですから、
当時も今も面白い番組を日々放送しています。
その質の高い話をそのまま親父は話すわけですから、そりゃ食卓の会話に華が咲きます。

家族で車で移動するときや、たまに親の仕事を手伝いに連れまわされる時にはこの頃はだいたいラジオでした。
家族で聞きながら笑ったりツッコんだりしていました。


僕と姉の子供部屋にはテレビはありませんでしたけど、
数年前、
年末に知らないおじいさんが持ってきてくれた(誰も望んではいなかったのに)という、
”ラジカセ”がありました。
おじいさんはラジカセとヤマダ電機のレシートを残して行ったのですが、
僕らはツタヤで借りたCDをカセットテープに録音することで未来を感じつつ音楽に対しての自分の価値観、
モノサシを築いていた時期でした
(ハッキリ言っておきますが、この頃にはMD全盛期で、初期のiPodも出てました)
放送部だったので、DJ的な気分で、自分で作ったカセットテープを、小学校の給食の時間に流すくらいの事もしておりました。
ピクミンの「愛の唄」を(引っこ抜かれて、あなただけに、付いていく~のヤツ)、曲送りをしつつ
これはサラリーマンの唄だ、と紹介して
それを聞いた校長先生に大変親身なカウンセリングを受けるという話は、またいつか。


そんなラジカセというこのマシンは、ラジオも聞けるんだと学校の先生に教わり、驚愕。
宿題もしないし、説教を聞かない十川少年も自分に興味のある事には従順だと話題でした。

あのラジカセというマシンは、そこまで最先端なのか!
すでにインターネットはISDNからADSLに向かう頃です)
しかも、おとうさんのトラックとは違う、AMだけじゃなく、FMも聞ける!!
(21世紀を目前にした時です)
僕は、世界とつながれる!!
(福岡市の子供です)

ハァハァ言いながらアンテナをセッティングし、グリグリするアレでチューニング。
初めて聞いたFM福岡。
クリアな音声、ナウくてビターな大人のDJ、カッコイイ・・・。

音楽もテレビとはまた違う曲が流れている。
これは今でもそうだと思うんだけど、音楽についてはラジオの方がキャッチするスピードは速いよね、たぶん

そこからFMラジオ好きも長くなるのですが、
FM福岡はMASAKIさん、 (高校受験の時、一番楽しみにしていた)
CROSSFMはTOGGYさん、(渋くて大人の軽さ。時期はズレるけれども、サラリーマン時代は一番聞いてたかも)

博多華丸大吉は言わずもがな、
気づいたらいる、高田部長、
陽気なおじさん、コンバット満
かわいいおばさん、斉藤ふみ(脚本にモチーフのラジオパーソナリティを出しましたね)


さらに僕が今でも大好きなBUTCHさん
ナレーションのお仕事をするとき、DJっぽく、と言われたらBUTCHさんっぽい節やフレーズを入れるくらいに僕の中の金字塔です
というか、カッコイイ声で、と言われたらBUTCHさんっぽくなるかもしれない。

その頃には姉は受験及びアレな時期ですから、遅くまで勉強しているので、
子供部屋(部屋っていうか物置なんだけど)ではラジオはついています。僕は宿題はしませんので、ボンボンでも読みながら聞いています
やっぱり夜が更けていくとAMのラジオの方が面白いんじゃないかという事は気づき始めるんです、コレが。

そして中学に入って、多感な時期まっさかり。その頃には姉も受験が終わり、部屋の電気は早めに暗くなりますが、
相棒のラジカセにイヤホンを接続し、ラジオは聞き続けます。
姉はラジオにそこまで深い興味は無かったので、そんなモンでした。

出会ってしまうTBSラジオ「JUNK」
(たぶんUP'sじゃなかったと思う)

一番に聞いていたのは爆笑問題カーボーイ。
「FMラジオではあんなりおざなりに扱われるハガキが、こんなにも面白いなんて!!」
そして 伊集院光深夜の馬鹿力!
「えっ、大人ってこんなモンでいいの!?」

・・・そういう衝撃。

衝撃は毎週のように与えられました。
聞いたことの無い造語を使ったり、あるいは聞きなじみのある言葉をまったく違う印象を与えさせる
言葉の妙、
話の流れを作り、昨今では雑に扱われる”伏線”と言われる技法をスルっと使う(というかアドリブなんだろうが)その手腕。
音だけで楽しませる放送、音楽とはまた違う音。

重くなるので流してもらいたいですが、軽くイジメられていました。
深夜ラジオを聴く人というのは往々にしてそういう立場にあった少年、青年だというジンクスはありますが、
僕もそんな子供でした。
学校に行きたくないけど、月曜は馬鹿力だ。イヤな事があっても、今日はカーボーイだ。
水曜はナインティナインのオールナイトニッポンだ。(KBCラジオでネット)
帰ってからも、テレビを見て飯を食べた後、
部屋の都合上、本当の一人の時間を作るには、イヤホンを付けて勉強をしてるフリをしてること。
モヤモヤとした気持ちのまま勉強机にただ座って過ごし、
ラジオ聞きながら時間を流す。

FMラジオで新しい曲を知り、落ち着いたトークで心を平常心に戻し、
深夜のAMラジオで憂さを晴らし、明日の活力にする。
なんとかかんとか明日に向かう、眠りにつく。

喋る、という事の大きさ・深さを何となく理解し始めた僕は、
だんたんと喋るが好きになり、”面白い話”の話方を少しずつ学んでいきました。
受けた嫌がらせをそのまま周りの皆に
面白おかしく話すという事をクセ付けていく事で味方を増やし、
最終的にはイジメっ子とも仲良くなれるという体験もありました。

それは、伊集院さんなり、爆笑のふたりや、ラジオパーソナリティが、
失敗談やムカツく話を面白くまとめて話すという事を学ばせてもらったからだと思います。

深夜ラジオは時間柄、グツグツした状態で聞く事が多いもので、若者には刺さりやすいものです。

岡村隆史のオールナイトニッポン、先月からグツグツしておりますね。署名とか降板とか。
そんなに熱心なリスナーでもなかったけど、ナインティナインのオールナイトニッポン聞いてたから、ちょっと思う所もあるけど・・・
グツグツしてるもんなんですよね、聞く方は。それが大事なんだろうけど、その事については場所があれば。

今、ポッドキャストでしゃべって、
それ以外でも喋る仕事もやらせてもらっていますが、
根本の部分はこういうひとつひとつの原体験ですよね。

憧れ、親しみ、からの実践、そして、自分、ありき。

だからこそ、表現のその前の「パーソナリティ」が大事なんだと思う次第です。
どの場所で、どういう形でも、発信する以上は研いでいかねばならんのだなと思う日々です。

忘れがたき感情でもありますから、備忘録がてら綴りました。

・・・・・・次はなに書こう。





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